マンション管理会社交替・委託管理費6割削減までの道のり

マンション管理会社交替・委託管理費6割削減までの道のり

2.第一回目の委託管理費値下げ

H社は毎月、収支決算の報告書を私宛に送付し、決済を求めてきたが、そのなかで年間1500万円にのぼる委託管理費は、マンション管理についてずぶの素人だった私にも割高に感じられた。
(毎月の収支状況は管理会社が理事会の場で報告するのが一般的であることをあとで知ったが、H社は理事長にしか報告していなかった。)

06年に入り、私は単独で理事会に於いてE氏に委託管理費の値下げを要求した。当時はターゲットプライスを幾らで設定したらよいかわからず、どういった要領で値下げがしたら良いか全く見当がつかなかったので漠然とH社の委託管理費を120万円/年値下げするよう要請した。E氏は「会社に持ち帰り上司に相談し、検討した上で次期の理事会で返答をする」とのことだった。

理事会2期目の06年7月、私は理事長が翌年に就くポストとなっていた相談役に就任した。
理事会1期目の時と状況は変わらず、どの役員もH社の提案に異議を称えることはなかったし、マンション管理についての提案もなかった。
H社から委託管理費の値下げの回答は06年の後半にあったが、専門業務の値下げのみで44万円/年と私が要求した額とはほど遠いものだった。私はE氏に再検討するように要求したが、先方はちゃんと説明することなく「これ以上の値下げは勘弁して欲しい」と逃げの姿勢に終始した。

私は委託管理費の内訳も分からず相場観もなかったので、交渉材料がなく、やむなく先方の回答通りで了承した。
この時の理事長は理事会活動に無関心で、周囲との調和を大事にするタイプで、H社や反対住民との関係がこじれるのを極端にきらっていた。他の理事からもこの件で意見が出なかった。まさに、サイレントマジョリティが大半の理事会であったと言える。


〔2009年4月28日 更新〕

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