マンション管理会社交替・委託管理費6割削減までの道のり

マンション管理会社交替・委託管理費6割削減までの道のり

5.管理会社の動揺


先の勉強会で、須藤社長が管理費削減のプロセスは全てオープンにしたら良いと言っていたので、勉強会翌週の土曜日に私とN理事は、K管理人に管理会社変更後に残ってもらえるか打診した。
K管理人は個人的に世話になっている住民が多く、彼を味方に付けた方が得策と考えたからだ。
K管理人はH社が同区内で管理しているマンションの管理人のグループのリーダーをしているらしく、97年から勤めていた同社に恩義を感じており、同社を裏切ることは出来ないとはっきりと言った。

また、K管理人は
仲間の管理人からお宅の委託管理費は高いよとよく言われた。
 初代のフロント担当は管理組合が値下げを言い出すのを防ぐために先手を打って2期目に繕積立金の値上げ(1戸当り1000円)を行った。

 今考えたら、彼は先見の明があったのかも知れない。この際H社が委託管理費を値下げしてくれて引続き管理することが私にとってベストである。」

と言った。

我々がK管理人にした話はその日のうちにH社大阪支店のマンション管理部長に伝わり、夕方、管理部長がフロント担当E氏とともにマンションにやってきてどういう事なのか私に尋ねた。
後日分かったことであるが、管理部長がやってきた時に、他の理事にも声をかけたが皆留守にしており、私1人が応対したのであった。
私はこれまでH社が取ってきた誠意の感じられない対応(長期修繕計画を頼んだのになかなか提出されなかった。委託管理費が44万円/年しか下げてもらえなかった。給水直結方式の工事費が割高だった。他)を説明し、コンサルの採用は管理会社変更が主目的ではなく、委託管理費を適正な水準に収束していくことが目的である旨を伝えた。

管理部長は
貴マンションは、価格面で非常に良いお客さんだった。また、設計、施工、分譲、管理を一環して行ってきた当社の結晶というべきマンションで、新人管理員の実地研修に常時派遣しており、当社が手がけたなかでもモデルマンションとも言うべき大切な存在だから、何としても引続き管理させて欲しいと考えている。翌月4月の理事会ではフロント担当E氏が親会社のゼネコンH社に栄転になり別の担当者に変更になるのを申し入れるのと、委託管理費の値下げを提案する。」
と言った。

私はH社と価格交渉する気が全くなかったので「精一杯の価格を提示されたらどうですか。」とつれない返事をした。

このとき管理部長は理事会がH社の値下げ提案を否決したら、直接コンサルとプロ同士の話し合いをすると言っていたが、CIPは管理会社からバックマージンをもらうような会社ではないので、それは無駄だろうと考えた。
数週間後、フロント担当のE氏から「スペックを下げず1000万円以下に値下げすることが支店内の会議で決まったが、その価格で妥協出来るか」打診があった。私は「900万円以下でないと受けることは出来ない」と即答した。 

〔2009年5月8日 更新〕

ロゴ

管理費削減

メニュー

リンク

ページの上部へ

inserted by FC2 system