マンション管理会社交替・委託管理費6割削減までの道のり

マンション管理会社交替・委託管理費6割削減までの道のり

6.第二回目の委託管理費値下げとCIPの採用

4月の理事会開催の数日前に、H社から委託管理費値下げの回答書が全理事の郵便ポストに投函された。
コンサルを入れないで済む価格帯(理事会の目標価格は800万円、最悪でも900万円で設定)に収まっていなかったどころが、1250万円と目標価格からかけ離れていた。

値下げの大半は清掃スタッフを削減し、管理人が日常清掃を兼ねたり、定期清掃の頻度を年6回から4回に減らすなどスペックダウンによるものだった。
また、管理報酬費をなくすことを提案したが、元々一般管理費も請求されていたので、利益の2重取りが判明してこれまで法外な委託管理費を請求していたことが明らかとなった。

そこで、私の呼びかけで臨時理事会を開催し、5月の理事会にCIPを招いて勉強会を開催することを決議した。
3ヶ月後の7月の定期総会で理事の交代が控えていたが、次期理事会で管理費削減を推進していくにはそれまでの活動との継続性が求められるので、私は当時の理事会メンバーに留任するよう提案した。この提案に、仕事で理事会を欠席がちだった1名を除き皆が同意した。

数日後の4月の理事会で、私は管理部長に

「フロント担当のE氏から、スペックを下げず1000万円以下で見積を提出すると聞いていたのだが、なぜこのような割高な価格になったのか」

と問い質した。管理部長は

「1000万円以下で見積を提出する予定だったが、社長から叱責されやむなく1250万円で提出した。」
とのことだった。

この年の5月に異動で替わった新支店長は前任者と異なり、管理委託費の値下げには消極的な考えの持ち主だったことも少なからず影響したようだった。

これでコンサルタント(株式会社CIP)採用の踏ん切りが付いた。
I理事長はH社に対して

「5月の理事会ではコンサルを招いて勉強会を開くので、H社にも出席して欲しい。先の勉強会で出席していなかった理事2名にも話を聞いて頂く。」

旨申し入れた。
先方はこれ以上の話し合いは進展しないだろうと観念したようで、やむなく受け入れた。

5月の理事会では、H社出席のもと、CIP須藤社長を招き勉強会を開催し、出席した役員全員(I理事長、H副理事長、N理事、M理事、K理事、私、1名は欠席)の了解を取り付けて、7月の定期総会でCIPの採用を提案することとした。

7月の定期総会では、理事会がCIPの採用を提案し、CIP須藤社長から勉強会と同様の話があった。
現管理会社を必ずしも変更することにこだわらないと須藤社長が発言したことで、出席者の殆どが賛成に回った。 このときの質疑応答で、H社寄りの出席者がH社の管理部長に「H社も良いところが一杯あるではないか。この提案に対しての反論や何か言いたいことはないのか。」と助け舟を出したのに、管理部長は「総会で決議されたらやむを得ないのでこれ以上言うことはない。」とあっさりとしたものだった。

また、H社が提案した委託管理費の値下げ1450万円→1250万円も可決された。


〔2009年5月13日 更新〕

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