修繕委員会に全部参加することは難しい
大規模修繕工事は建物調査から始まって設計、ＣＭ（業者選定）、工事と続きますが、修繕委員にとって打ち合わせに出席するのが負担になる人が多いと感じました。皆さん、仕事と掛け持ちですから。何曜日にやるのか？というところから議論でした。
頻度的には月１回のペースで、土日の場合は昼間でしたが、平日の場合は７～８時ぐらいから始めました。皆勤賞は私ぐらいでしたよ。理事長も全部出れなかったんですよね。
屋上アスファルト防水が劣化していた件
調査で分かったことなのですが、屋上のルーフバルコニーのアスファルト防水に水がたまっていて、とても膨れていたんです。大規模修繕工事の際に現場代理人にきいたのですが、「これ以上劣化が進んでしまうと漏水していたかもしれませんね」って。タイミング的に１５年周期が良かったんだと思います。漏水してからでは遅いですから（笑）
劣化調査で屋上の膨れがわかって、今回の大規模修繕工事に含めましょう、ということになったんです。
ＣＩＰさんのお話だともう「ちょっと間あけてもいいかも？」ともアドバイスも頂いたのですが、自分なりに調べたりした結果、やっぱり大規模修繕工事と同時期にやったほうが良いだろうと思いまして。他に気になる点はありませんでした。逆に細かいところまで改善提案をいただいたのでありがたかったです。
女性の意見は大事です
植栽や美観上は女性の感性が大事だと思います。
でも女性の方は、理事会や修繕委員会にはなかなか参加されないですよね。やりたがらないし、代理で出られる方はいらっしゃいますけど。『主人にまかせてあるので』っておっしゃられる方が多いですよね。女性の方も増えてきているとはききますがまだまだ少ないのが現状ではないかと思います。
でもさきほども言いましたとおり、女性の視点は大規模修繕工事では必要ですから、事前にアンテナを張って意見を集めるようにしました。また、修繕委員会に１人入っていただき、実際に活躍して頂きました。
女性からの意見で印象に残っていることは植栽関係とベランダの使い勝手についてでした。ベランダを普段使われるのは奥様ですから。 いろんな立場の方が参画することが大事ですし、それを皆さんに見ていただくことも大切です。大規模修繕工事が終わってから不平や不満が出ないように、という面もあると思います。
大規模修繕工事はアフターメンテナンスなどその後の皆さんの苦情をいかに無くすか、ということも大切ですよね。そういう観点で修繕委員会を立ち上げたり運営したりする面も大事かなあ、と。
そこに一番気を使いました。業者選定も大事ですが、対住民さん対策が気を使いました。
施行会社の選定を失敗したら
何度も言いますが、大規模修繕工事は業者選定がキモの部分だと思いますし、当マンションは良い施行会社さんと現場監督さんを選ぶことが出来た。それをサポートしてくれたＣＩＰさんには大満足しています。
施行会社の選定を失敗したら、ＣＩＰさんを選定したことも失敗だったな、と思ったかもしれません。
どういう基準で選定したらいいか、をもうちょっと詳しくアドバイスしてくれたら良かったな…と思っています。
問題があれば監理者（当マンションの場合はＣＩＰ）が是正を促すのですが、今回はその必要もなかったですよね。監理者が必要ないと思うくらい、しっかりした施行会社を選ぶことが出来た、ということです。
理事どうしの情報交換
大規模修繕工事中、他のマンションの方がご見学にこられたこともありました。ＣＩＰでは理事交流会もされるとか？ああいう取り組みはいいですよね。
マンションにお住まいの方は『他のマンションはどうなっているのか？』と思うことがあっても、知るすべがないですから。
内部の話になればもっとないですから…。理事同士の意見交換するだけでも大事な機会ですよね。
皆さん、他のマンションがどんな管理状況なのか分らないですよね。管理費が高いのか？とか日々の管理とか。大規模修繕工事の時に管理がどう影響するか…。
多くの方は、大規模修繕工事は１２年に１度がほどんどだと思っているのではないでしょうか？他には『金額』『工事内容』に興味があるように思います。例えば『工事内容』では、大規模修繕工事では『最低限の工事内容でいいや』と思う人もいれば、『グレードアップ工事があったらいい』と思う人などいろいろいらっしゃいますから。理事や修繕委員は『どこまでやったらいいのか』というころあいが分りませんから。それから『日々の管理』などは他のマンションを知らなければ、住民も比較出来ないし分らないのではないでしょうか。
〔2014年8月22日 更新〕
